はだ産婦人科クリニック【札幌市/西区・手稲区】無痛分娩にも対応

産科・婦人科・小児科(新生児)・麻酔科

羽田さん通信

新年度始動 新メンバーと臍帯血バンクへの協力

2024年04月23日 | 未分類 | 

2024年4月28日 曇り

あっという間に四月も終盤。雪の多い冬で、春はまだ遠い・・・なんて思っていたら3月末からは一気に「春が加速」。例年は5月の桜も今が盛りと街角を色づかせています。

4月といえば新しい年度がスタートして、当院もちょっとしたことでリニューアルしています。

一つはなんといっても新メンバーの加入。今回は東北の病院で勤務していたIさん。実家のある北海道にということで、新年度から当院での仕事を希望してくれました。20代台中盤のまだまだ伸び盛りの助産師さんです。無痛分娩を見るのも初めてだし、今までは大きい病院での勤務で、細分化された仕事環境だったようですが、野戦病院的な個人病院ではなんでも仕事をこなさなけらばならず、はじめは大変だったと思いますが、仕事をして4週間、少しずつ慣れてきていろいろ覚えてくれているようです。

それにしても最近の産婦人科事情。Iさんの勤めていた地方の基幹病院でも分娩数は減っていて、その割に帝王切開が半分近くもあって、若い助産師さんたちが分娩の経験を積む機会がすごく少なくなっているという話。北海道も例外ではなく、日本中の少子化が、未来の社会や経済に暗い影を落とすだけでなく、産科医療でも数の減少は医療経済だけでなくて、後進の教育にも悪影響が出てきているように思えます。何とかいい方向に向かなきゃな~

あと一つ、新しい取り組みとして。「ようやく」という感もありますが、日本赤十字社が行っている「臍帯血バンク」への協力を、当院でも開始しました。

赤ちゃんが生まれた後に、分娩(摘出)される胎盤。それにつながる臍帯の血液を、今までは破棄してしまっていたのですが、胎盤から臍帯にたまっている捨てられる血液を吸い出して、その中に含まれる血液成分を使って白血病の治療に役立てようというのが日赤で行っている臍帯血バンクです。

これまで当院は少数精鋭の医療スタッフで、無痛分娩では比較的早い時期での分娩で、臍帯血貯血には不利なのではないかということもあって、なかなか手が回らなかった領域でしたが、新しい医療スタッフも増えて、これを機に協力してみようと決めました。近隣の分娩施設が、分娩取り扱いをやめたりして、バンクに血液が集まらないという話も聞いてたのもあって。以前から分娩が増えて来たら協力してほしいという申し出を受けていましたので・・・

患者さんにとっては、赤ちゃんが生まれた後1~2分の時間お待ちいただく以外は、痛みもないし、苦痛を伴う処置でもなく、経済的負担が増えることもありませんので、ご協力いただけたら幸いです。

*わが子とその兄弟のために臍帯血をためておくステムセル研究所の「プライベート臍帯血バンク」とは用途や経済的負担が異なります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)