はだ産婦人科クリニック【札幌市/西区・手稲区】無痛分娩にも対応

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羽田さん通信

早生まれ肯定派宣言

2026年03月14日 | 未分類 | 

2026年3月14日 土 晴れ

大雪後の残雪が多い今年の札幌。札幌近郊のちょっと遠い場所から当院へ妊婦検診に来てくれている妊婦さんからは札幌が一番雪が多いという声も聞かれます。3月真ん中だというのに、路肩の雪はまだフェンスのように連なっていて、幹線道路の除雪が進んだ場所との違いが大きい目に見えて違うなと感じる2026年北国の早春です。

この時期は年度替わりを間近に控えて、病院内もなんとなく落ち着かいない空気です。分娩は週に6-7件でそれほど多くないけど、年度末の休暇を取るスタッフや退職するもいて、人員不足ギリギリで稼働中。

助産師、医療事務、看護助手のスタッフ募集中です!

さて、この時期の風物詩になっている話題が「3月生まれ」vs「4月生まれ」問題。

計画無痛分娩をほとんどの分娩で行っている当院としては、分娩する日程については35週くらいに大原則は正期産と言われる37週0日は超えた日付で、①胎児の大きさ ⓶産道の熟化具合 ③母体や胎児の合併症 を総合的に判断して決定しています。

①胎児の大きさは低出生体重児に当てはまる2500gよりは大きい体重を目指しますが、外来超音波検査では2600gでも生まれてみたら足りないなんてこともあるので少し大きめで設定。3000g弱くらいだとちょうどいいかなとか思いますが、母体子宮の容積的な余裕や、母体体重から見る母の栄養状態などは十人十色。何もしないでも大きくなる胎児もいれば、何人かの赤ちゃんを出産してくれてもみんな2500gちょっとみたいなお母さんもいます。

②産道の熟化具合は妊娠中切迫早産で何とか満期37週までたどり着いた妊婦さんは、黙っていても陣痛開始や破水が比較的早目で、自宅で破水なんてことがあったら急速に進行してしまうこともあるかと、37週に入ったら早々に分娩にしましょうという話にすることが多いです。そうでないと陣痛開始は夜のリラックスタイムに副交感神経がスイッチを入れて始まって、せっかく計画分娩で、マンパワーがそろった時間帯に安全なお産をと目指している目論見が通用しなくなることもあるので(どうしても予定より早く来てしまう人はいるので、夜中の麻酔や分娩も対応しますがなるべく少なくしたいというところ)。

③母体や胎児の合併症の評価という点では、妊娠高血圧症候群の妊婦さんに妊娠期間を延長することは胎児発育停止や、胎盤の早期剥離や機能不全のリスクをあげるだけだと考えるのでなるべく正期産早期の分娩で経膣分娩を達成できるようにと考えます。40歳前後の高齢妊娠はおなかにいればいるだけ大きくなる胎児が、若いころと比べると関節や皮膚の状態も進展しにくい産道条件で小さめのほうが通りやすいと思うと大きすぎないほうがメリットが多いと考えるし、妊娠糖尿病も胎児が大きくなりやすい病態から早めの分娩を計画します。背の小さいお母さんや、肥満の妊婦さん、子宮筋腫などで産道の条件が胎児が大きくなって通りにくさにつながりそうな場合は早めの計画を立てることが多いです。

「37週で分娩に持っていくことは難しいんじゃない?」と普通分娩を中心にやっている同業産婦人科の仲間に言われることがありますが、麻酔を使うことで子宮口の熟化も早まりだいたい予定通りに経膣分娩ができることが多く、医療的介入を要するけれど「お膳立て」することで、経膣分娩の成功率も上がっていると思います。(ここ数年の当院の帝王切開率は5%未満できているので)

そんな計画分娩をやっていてちょっとした問題点が「誕生日を選びたい」妊婦さんとご家族。占いで縁起のいい日悪い日もあるかもしれないし、誰かの誕生日と一緒にしたいなんてことも言う人もいます。上述したように計画分娩はそういう意味で決めているのではなく、できるだけ安全に分娩を遂行するための手段なのでご理解いただきたいのですが、特にこの時期は「早生まれにしたくない」と強くこだわる方もいまして・・・

その理由を聞いてみると、学年で4月生まれのほうが大きく育ってくれ、小学校の運動会などでも活躍できそうとか、保育園に入りやすいと聞いたからとか、学校の勉強についていくのが大変そうだからとか、言いたいことはわからないでもない。

ですが早生まれの僕は小学校の時は確かに小さめだったけど、大きかった同級生を背の高さで追い抜いていって結局はみんな持って生まれた遺伝子が指定した身長になるわけだし、学校の勉強も、優秀だったとは絶対言えないけどついていけないという感覚はなかったなぁ。少子化で保育園も入りにくい時代ではないとも思います。それより社会に出たら同級生よりも若く、高校卒業のころには18歳になったばかりで、4,5月うまれでもうすぐ19歳になる同級生と同じ学習が終わっている。つまり、小さな差だけど、若くして知識を身に着けることができているということととらえ、僕は早生まれでよかったかなと思う「肯定派」

3月末生まれの大学生の我が子に「3月生まれで嫌なことあった?」と聞いたら「そういうこと言う人いるけど、全然関係ない」との答え。(あくまでも個人的な見解ですよ)

まあ、歳をとれば自分を生んでくれた母が「なんでこの時期に産んだんだよ」なんて愚痴る人もいないと思うけど(;^_^A

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