はだ産婦人科クリニック【札幌市/西区・手稲区】無痛分娩にも対応

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羽田さん通信

2023年のまとめ その1 分娩493件 無痛分娩率95.9% 帝王切開率3.0%

2024年01月14日 | 未分類 | 

2024年1月14日 日 吹雪laughfrown

早いもので年が明けて2週間。一昨日からの荒れ模様が一段落した今日の日曜日。日中は「+」気温で少し道路の雪も解けてました。しかし!夜になってただいま猛吹雪中。明日みんな出勤できるかな?

ま、これも「北海道の冬らしい」と言えば「らしい」のですが・・・。雪が少ない冬だなぁっていうのは、一過性のものだったかもしれません。

さて、年始の恒例ネタになっております、「令和5年(2023年)のはだ産婦人科クリニックのまとめ」をお伝えしたいと思います。

去年2023年を振り返ると、僕個人としては、例年になく学会発表を意識的に頑張ってみた1年でした。僕がクリニックをついでから10年という節目でもあり、世の中でも無痛分娩が増えてきて、無痛分娩に対して「無知による否定」的な意見が薄らいできたなぁと感じたタイミングでもありました。2023年のはじめから札幌市内のS病院、J病院、H産婦人科が無痛分娩を開始したいので見学させてほしいとの申し出があり、当院の現状を見て頂きました。秋には遠く函館のK産婦人科からも来てくれて、伝える側としても良い勉強になりました。どの分娩施設も少しずつ無痛分娩を始めたとの話を聞いています。正誤判別不能な出産情報ににおぼれ、不安を募らせている妊産婦さんにとっては良いことだと思います。そんな背景があって、10年の当院の無痛分娩の実績をまとめて、北海道の産婦人科の世界で発表しようと思い、課題とした1年だったのです。

さて、この2023年を含めた10年間の出産・流産手術・手術の推移では

分娩ですが、2022年の448件より約10%増えて493件でした。前年比+45件で、おかげさまで去年も10年連続の増加で着地しました。手術部門では帝王切開が減少したことと婦人科手術の実績が著名に減少したことから。年々手術件数が減っている流れが見受けられます。流産手術も経口避妊薬の普及などの要因も影響して年々減少しています。

分娩のみに限ると帝王切開は15件で2023年に限ると3%に減少し、経腟無痛分娩が473件で95.9%でした。帝王切開は2022年が20件で4.5%。前年よりも更に減少する結果になりました。普通分娩は2022年は3件でしたが2023年は5件でした。直近3年間を比較して円グラフにすると以下の様になりました。

当院では無痛分娩の適応外として、高度な肥満や活動期にある精神疾患合併や、重症な全身合併症、癒着が予想される反復帝王切開症例などは高次医療機関にお願いしていますが、高齢妊娠や軽度の合併症などは小児予後に問題がない範囲でお受けしている現状です。この高無痛分娩率・低帝王切開率は当院の無痛分娩が、僕だけでなくスタッフも成熟してきて、麻酔を使うことで帝王切開を回避できるケースが増えたことが最大の要因かと思います。帝王切開が悪いわけでは全くありませんが、麻酔してでも経腟分娩を考えてくる患者さんにはできるだけ方策を練って経腟分娩を目指す方針でいます。

また、無痛分娩率の高さは、当院の無痛分娩が広く認知されるようになり、無痛分娩希望の患者さんがでも分娩予約をお断りする期間が出てきたことで、普通分娩希望の患者さんには詳細な情報提供をした上で分娩施設を考えて頂いた結果、近隣の施設に転院されることがあったことも影響していると思います。

さて、今回も長くなりましたなので、近日「まとめ その2」を書きたいと思います。よろしくお願いします(^^♪

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