ちまたで噂のデング熱
2014年9月5日 金 晴れ
こんにちは。
今週は毎日お産があり、産婦人科クリニックとしては充実した日々を過ごしてきましたが、今日は小休止。
今月の分娩予定も先月末からの「お産の波」で、5日にして半分以上終了しているというのが、まだ1年に満たない産院ですがもう少し頑張りたいところです
院内はこの1週間、分娩の患者さんで出入りは激しいですが、占床率50%を保ち、赤ちゃんのなき声も混じって賑わっています。(開業以来かな?)
不定期開催の「夜のお茶会」も5日に1度くらいですがなかなか盛況で、このブログを読んでくれている患者さんから「もう少しちゃんと書いた方がいいですよ」とご忠告いただいたりしています。
(誰も見てないかと思っていたら患者さんたちはちゃんと読んでくれていて・・・
時には「わたしのことも書いていいですよ~」とありがたい言葉までいただいてます。
しっかり書かせていただこうと思います
夜、お茶しながら、NHKのニュース9 ついてるんです。僕の趣味で。
ここ数日は「雨のニュース」と「代々木公園でデング熱発見」ってのがトップです。あと内閣改造も
日本列島、本当に災害が多いですよね
パラグアイにいた時もNHKだけは海外向けのNHKワールドプレミアムで見ることができて、日本人のお年寄りになった移住者たちはこれを楽しみに生活してました。ホント。はっきり言ってに日本の大人たちより、日本の事情に詳しかったのが驚きでした。みんなNHKからの情報です。
で、毎年「雨のニュース」やっては土石流だとか、がけ崩れだとかのことで、な~んにも災害がないパラグアイの人々は「日本って大変だね」と言ってたのが強く印象に残ってます。
昔から自然災害が多いから、立ち直ったり、防災の工夫が必要だったことも日本の発展に一役になっていたような気さえします。
北海道は雪害くらいで、大きな災害が少ないのが幸せだなアとも感じます。
それとデング熱。
パラグアイやブラジルではとても患者さんが多く、僕のLaPaz診療所にも患者さんが来たことがありました。疑いの人はたくさんいましたけど、本物は1人。
首都アスンシオンでカに刺されて、数日たって熱が出て、頭が痛いとのことで来院。
NS1AgとDengue IgM・IgGをそれそれ測って NS1陽性だったのを覚えています。
パ国のような途上国でもDengue陽性の患者さんが出たら、代々木公園のニュースみたいに殺虫剤のタンクしょった保健所員がやってきて、病院中から裏の我が家まで薬を撒いて行きました。 くさいやつ。
幸いに我が家や病院の職員では感染者はいなかったけどまあまあ大騒ぎ。翌日には狭い町ですから噂になってました。
Dengueについては、多発する南米では夏になる頃、保健所の人が講習会をしながら町を歩いてました。
診療所のDirectorとして僕も呼ばれて勉強しました。
症状は風邪と間違うくらいの軽いものが多いけど、ひどい人はデング出血熱になり命を落とすこともあるというものです。
Type4くらいのウィルスの種類があって、一度に重複感染したときに重症化するとか、機序はよくわからないけど人によって重症度は変わるとか言ってました。
治療法も解熱剤Paracetaolくらいしかなくて、保存的に観察。
患者さんは人に感染させないように蚊帳の中に入れられて管理してました。
今の日本のテレビだと、(いつものように国民の不安をあおるように大騒ぎしてますが)、日本みたいに蚊が少なくて、町がきれいな国では大流行しないんじゃないかと思います。
パラグアイでもごみなんかが投げっぱなしの汚い都会では流行してましたがきれいな田舎では流行ってるとは聞きませんでした。
全ては蚊の繁殖を抑えるように、汚い水たまりを作らないとか、ごみは路上に捨てないとか、基本的な衛生観念を広めることが病気の予防になると教育されましたね。
たぶん、ここ数年異常に熱い夏が続いているので、もっと前からDengueは入ってきていたんじゃないかと思いますよ。
それがたまたま検査したら陽性だっただけじゃないかな?
それぐらい熱帯地方では珍しくない病気だと思います。 アジア・中南米・アフリカとか・・・
デングの簡易検査キットが出回ったら、「実はたくさんいました」なんてことになるんじゃないかな?
実は前から日本にいましたみたいなね
感染したら死亡率30-50%とかいうエボラとは違うんですから、一緒くたにしたようなマスコミに流されず、冷静に対処することが大事でしょうな
ここでおもうところ・・・
デング熱 調べなければ ただの風邪
お粗末でした
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