はだ産婦人科クリニック【札幌市/西区・手稲区】無痛分娩にも対応

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羽田さん通信

子宮脱合併切迫早産

2026年05月31日 | 未分類 | 

2026年5月31日 日 晴れ

本日日曜日をもって令和8年の5月も終了。1日としてはとても静かに過ごしています。

札幌市内では初夏の訪れを祝うかのようにライラックの花がうす紫色の花を咲かせています。昨日の土曜日は市内の多くの小学校で運動会が開かれ、あちこちで歓声が響き、小学校の周りでは応援団の行列が続いていました。当院入院中の経産婦さんで産後2日目の落ち着いた褥婦さんで、上の子が運動会の方々には、「赤ちゃんは預かっておくから運動会応援してきていいですよ」と、上の子の晴れ姿を応援に行ってもらいました。前日まではあやしい雲行きだったけど、晴れてよかった(^^♪

最近の院内のお産事情・・・4月5月と33-34件の分娩数で着地。今月はなかなかの難産が重なり、先代院長の父を「緊急帝王切開になりそうだから来てもらえますか?」と呼び出したことが2度か3度。でも、何とか力を合わせて経膣分娩で出産になりました。父の出動要請はキャンセルに(帝王切開以上に心身ともに擦り減ったような・・・)。赤ちゃんが元気で何よりでした。

結局5月は帝王切開なしで終了。そういう月もあります。

先々月になりますが、記憶に残る一例がありました。当院で第1子を出産された経験のある経産婦Mさん。妊婦検診では大きな異常なく過ごされていました。30週のある夜、出血があるとの訴えで救急外来に来院されました。外来の診察室で所見をとろうと、診察台に上がってもらったら、介助のナースが固まって「先生…」と絶句していました。見てみると、離れていてもわかるような「異物」が腟口から飛び出すように見えていました。はじめは「赤ちゃんが骨盤位で出てきてしまった!?」と思う所見でした。

診察させてもらって、見えていた「異物」は子宮の一番下にある「腟部」と呼ばれる部分で、子宮が腟の外まで飛び出した「子宮脱」と判明。超音波検査では子宮頚管の短縮はごくわずかで、出血は飛び出してしまった子宮の出口がすれてついた出血でした。

このまま周産期センターに搬送しなくてはいけないかと悩みましたが、ご本人の無痛分娩への希望がかなわなくなってしまう可能性も高く、まずは当院で入院管理してみようと方針決定しました。

飛び出した子宮を腟内に収めて、ペッサリーリング(子宮脱リング)を挿入し、子宮が降りてこないように処置して、念のため子宮収縮抑制剤を少量投与開始しました。入院後幸い子宮脱はリングで収まってくれたのですが、子宮頚管が短くなっていることがわかり切迫早産の状態でもありました。週数が進むにつれて「脱」も進んでくる状態もあり、感染に留意しながらリングサイズを大きく交換したりして保存的に見ることができました。子宮収縮抑制剤で切迫早産のコントロールもついて、35週末に無事一時退院になりました。

リングを入れた状態で自宅療養を続けてもらっていたので、可及的早期に安全に出産してほしいと考え、37週になってすぐに無痛分娩を計画。無事にその日を迎え朝からリングを外して、水風船でし子宮口を開大させ、陣痛促進剤で誘発を開始。子宮口が4㎝開大の報告を聞いたところで硬膜外麻酔を準備しましたが、外来の切れるところまでと思ったら、こういう時に限ってなかなか話が切れない患者さんが・・・。

そこへ痛みが急に強くなってきたと急ぎ麻酔へ。スムースに麻酔が終了した後診察したら子宮口は7㎝ほどで急な進行が見られました。痛みは麻酔で落ち着いてあと1時間後には全開に至りましたが、胎児心音が急に高度徐脈に転じ、急速遂娩をということになって酸素下に吸引分娩をすることに。1回の吸引分娩で赤ちゃん誕生になりましたが、同時に胎盤も娩出し、胎盤早期剥離状態が疑われました。赤ちゃんも元気に泣いてくれて、間に合ってよかった~ (;^_^A

妊娠・出産は何が起こるかわからない一面もあるけど、患者さん・家族と我々医療者が尽力することが良い結果につながるよな~と改めて感じるお産でした。

Mさん大変な妊娠生活でしたけど、子育て楽しんで、頑張ってくださいね(^^♪

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